政府債務比率の悪化が日本国債の格下げに影響

政府債務比率の悪化が日本国債の格下げに影響。 米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは22日、日本国債の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたと発表した。日本の債務水準はすでに他の先進諸国を大きく上回っている上、強固な経済・財政政策がないことが懸念されている・・・

タグ: 日本 国債 格付け

発信時間: 2011-02-23 16:17:54 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは22日、日本国債の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたと発表した。日本の債務水準はすでに他の先進諸国を大きく上回っており、経済・財政政策が債務の急激な増大を抑制できるほど十分に強固なものではない可能性があるとの懸念を示した。

野田佳彦財務相と与謝野馨経済財政相はムーディーズの格付けに対してコメントを控えているが、発表当日の日経平均株価はムーディーズの影響からか、大幅に下落した。しかし、アナリストによると、格付け変更により、一部で利食いを招く可能性はあるが、日本の市況を変えるほどの影響はないという。

財政見通しは暗い

ムーディーズは「中短期的に、日本の国債発行が困難になる可能性は低いと考えられることから、格付けを「Aa2」とした。しかし、長期的には日本の国債発行が困難となる圧力が高まる可能性があり、今後格付けを引き下げる可能性がある」とした。

ムーディーズは格付け見通しの変更の具体的な要因として、1)世界的な金融危機のショックが日本の財政および悪化傾向にあった既存のデフレ圧力に、深刻かつ持続的な影響を与えたこと、2)現在の政策では財政赤字を削減することが困難なこと、3)国内の人口動態上の圧力が高まっていること、4)日本の長期にわたる漸進的な財政再建戦略が脆弱であること等を挙げた。

また、ムーディーズは日本の3メガバンク系発行体の長期格付けの格付け見通しも「安定的」から「ネガティブ」に変更した。

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