日本政府、2か月連続で景気判断を上方修正
与謝野馨経済財政担当相は21日、2月の月例経済報告を提出した。景気判断を、前月の「足踏み状態にあるが、一部に持ち直しに向けた動きが見られる」から「持ち直しに向けた動きがみられ、足踏み状態を脱しつつある」へ上方修正した。日本政府は2カ月連続で景気判断を上方修正している。
報告によると、輸出や生産に持ち直しが見られ、アメリカ、中国などの国で景気が回復していることが日本の輸出に追い風となった。また、スマートフォンの好調により、電子部品・デバイスなどの生産も大幅に増加した。日本政府は16カ月ぶりに輸出の見通しを上方修正、生産は2カ月連続の上方修正となった。
しかし、報告の中では、生産や輸出が今後も上昇を続けるかについては未だ不透明さが残ると指摘された。消費については、下方修正しており、日本政府の景気判断に対する慎重な姿勢がみられた。
与謝野馨経済財政担当相は、リスク要因が発生しなければ、徐々に回復軌道をたどっていくとしつつも、中東の政治的混乱などによる原油価格の高騰が日本経済にマイナスの影響を与える可能性があるとした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月23日