BCG上海事務所の利嘉偉氏は、「人々は生産力と言うと、大抵は製造業を思い浮かべるだろう。しかし、それだけが生産力ではない。生産力は個人の能力とプロセスの上に成り立っており、団体の各業務における仕事の戦略を決定づける。中国は一刻も早く、サービス業と知識産業へと転換しなければいけない。企業が各分野で世界トップの生産力を実現したいと考えるなら、専門性のある考え方と団体による業務プロセスを形成する必要がある」と指摘した。
「第12次五カ年計画」は、中国経済の構造改革は経済成長の要であると強調している。中国は、経済の効率を更に上げるための方策を見つけ、所得の上昇によるインフレと停滞を避け、一人あたりの平均所得に影響が及ばないようにしなければいけない。政府は計画の中で、全体の発展ルートを示しているが、具体的な改革は多くの小規模な製作によって進めていく必要がある。中国の今後の発展は、管理層の今日の政策にかかっている。それは、個人と団体が将来、研究開発分野や工場、販売で行うイノベーションをも左右することになる。
BCG上海事務所の潘杰明取締役は、「世界レベルに達するために必要な能力を身につけるのは決して夢物語ではない。しかし、能力を育てるには、先見性と持続が不可欠であり、それは簡単なことではない。目標となる業務モデルを明確にし、組織全体が協調して行動していかなければいけない」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年5月9日