教育の質を調べる調査機関マイコス研究院が作成した大学生の就職に関する青書「2011年中国大学生就職報告」が9日、社会科学文献出版社により出版された。同青書によると、2010年の大学卒業生で卒業後半年時点での給料が最も高いのはフランス語専攻の学生、失業率が最も高いのは美術学専攻の学生だった。また卒業してから3年で北京市、上海市、広州市を脱出するとする卒業生が22.2%に上ったという。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。
同青書によると、2010年の大学卒業生で、学部別に見ると、卒業後半年時点での月収入が最も高いのは経済学部の学生で、月収は3023元だった。次は工学部で月収は2953元。収入が最も低いのは教育学部の学生で、月収はわずか2491元だった。専攻別に見ると、卒業後半年時点での収入が最も高いのはフランス語専攻の学生で、平均月収は4556元と全国の大卒者平均の2851元を大幅に上回った。
2010年の大卒者で卒業後半年時点での失業率が最も高いのは美術学専攻の学生で、15.6%に達した。次は音楽で15%。また高職高専(日本の高専に相当)の卒業生で卒業後半年時点での失業率が最も高い分野は臨床医学で30.7%に達し、次は法律事務で19.2%に達した。