中国国家統計局は今月中旬、本年上半期と6月の主要なマクロ経済データを公表することになっている。
最も関心を集めている物価の面では、タイムラグ要因の増大や豚肉など食品価格の上昇を受け、6月の消費者物価指数(CPI)の前年同期比上昇率は6.2%に達し、年内最高を更新する可能性が高くなったとアナリストは予想している。しかし、下半期の物価水準は緩やかな低下傾向になると予想されている。
CPIの構成をみると、食品類と居住類価格は当面物価上昇の主な原因となっている。この傾向は短期的に継続すると見られる。
国家統計局が先般公表した価格モニタリングデータでは、野菜価格は大半反落し、これまで上昇が速かった卵の価格も次第に落ち着いているが、豚肉価格の上昇が際立ち、CPIを押し上げる新しい要因となっている。