「高速鉄道の発展方式における両国の違いは次の2つの面に現れる。中国はまず、現在のところ把握できていないハイテク技術に関しては輸入と提携を中心とし、国内で研究開発が可能なミドルエンド技術および応用技術に関しては国内で消化するようにする。次に、中国の高速鉄道は後発者として、市場規模と発展速度を利用して各国のメーカーとの提携を促進する。これにより各国の技術の最たるものを活かし、国内での開発周期を縮小し、資源を節約する」
「このほか中国の高速鉄道の研究開発は中国鉄道部が主導し、鉄道設備メーカーおよび鉄道システム研究機構が中心となり、国内大学およびその他の研究機構が協力する。また海外提携メーカーとの共同研究開発による改造・改善もある。これは中国の特色ある研究開発生産体制であり、日本はおろか世界のいかなる国の追随も許さない」
王曙光(ワン・シューグァン)
拓殖大学国際学部、拓殖大学大学院国際協力研究科教授。中国の産業問題・経済問題の専門家。
「人民網日本語版」2011年7月4日