海外向け製品を製造する中国企業は上半期、低級品のシェアが「蚕食」され、高級化もできないという状況に直面し、特に低級品製造業においては注文が海外に流出する動きが加速している。
下半期に米国経済は「段階的な低迷期」に入り、欧州債務危機は深刻化する見通しで、中国の輸出もそれに伴い大きな影響を受けると考えられる。中国企業はどのようにモデル転換すればバリューアップの道を歩むことができるだろうか。
低級品製造業の注文の流出が加速
税関総署が発表した上半期の貿易データによると、外需が伸び悩む中で輸出増加率は引き続き縮小となった。
主要先進国を見ると、6月の米国の失業率は9.2%に達し、上昇し続ける失業率は国民の購買力を抑えている。欧州連合(EU)については、債務危機がいまだ緩和されず、下半期も予断を許さない状況だ。これらはいずれも中国の輸出に影響を及ぼす。
人民元上昇と国内のコスト上昇の影響を受け、中国の輸出商品の価格優位性は弱まり、「取って代わられる」という無視できない現象がまん延し始め、低級品製造業の注文の国外への流出が加速している。