山東省のあるアパレル会社の責任者は、「受注量はだんだん減り、多くの欧米からの注文がベトナムやパキスタン、インドなどの国に行っている」と明かした。
かばんや衣料品の加工・貿易を行う上海のある会社の劉社長も「衣料品やかばんなどといった低級品の加工は、将来的に東南アジアやアフリカなどに移るだろう」と話す。
劉社長は、「バングラデシュの1カ月の人件費は600~700元だが、中国は少なくとも2000元必要だ。この国は化学工業が未発達で、原材料の種類が少ないだけで、このような制限がなければバングラデシュのこの業界での競争力は中国を超える。少なくとも注文の20%はこのように流出した。私たちに注文しても儲からないからだ」と、具体的に例を挙げて述べた。
人口構造の変化も原因の一つ