中国公安部交通管理局の情報によると、今年6月末現在、中国全土の車両保有台数は計2億1700万台に達した。自家用車の保有台数は7206万台に達し、自動車保有台数の73.2%を占めた。個人の自動車所有率は上昇を続けており、自家用車は国民の交通手段として日増しに普及している。専門家は、「中国経済の高度発展、国民所得の増加により、一般家庭への自動車の普及に向けた堅固な基礎が築かれた。しかし自家用車の保有台数の増加に対しては、理性的な態度でのぞむべきだ」と指摘した。人民日報海外版が報じた。
◆11都市で自動車保有台数が100万台超
現在、11都市の自動車保有台数が100万台を超えている。今年上半期、中国全土の車両増加台数は1005万台に達した。そのうち自動車保有台数は760万台増加し、昨年上半期の688万台増を上回った。データによると、北京、深セン、上海、成都、天津等の11都市の自動車保有台数は100万台を超えた。うち北京の自動車保有台数は、464万台に達した。
小型乗用車は現在、自動車消費の中心となっており、その保有台数は急増している。載客汽車(バスやタクシーなど、乗客を乗せるための車両)の保有台数と増加台数においても、小型乗用車が高い比率を占めた。6月末現在、中国全土の載客汽車の保有台数は6785万台に達し、うち小型乗用車は90.6%の6146万台であった。統計によると、上半期に小型乗用車は651万台増加し、載客汽車の増加台数の97.8%を占めた。
中国社会科学院が発表した2011年度「社会建設青書」によると、北京の100世帯当たりの自家用車の保有台数は、現在60台を上回ると見られる。同青書は、第11次五カ年計画期間は、北京が自動車社会に向けて大きく前進した5年間であったとした。2001年の北京の自家用車台数は32万1000台のみであったが、2009年より北京の自動車消費は高度成長期を迎え、同年の自動車販売台数は100万台以上となった。