駆逐艦、巡洋艦、戦艦、空母のうち、空母建造にかかるコストは最大である。CCTVの軍事チャンネルも、「大型空母(排水量6万トン以上)の建造には約35億ドル(約2660億円)、艦隊の編成には約35億ドル、搭載される海軍航空機には約35億ドルが必要とされ、合計で約100億ドル(約7600億円)に達する。中型空母(排水量3~6万トン)の建造には約15億ドル(1140億円)、艦隊の編成には15億ドル、搭載される海軍航空機には15億ドルが必要とされ、合計で約50億ドル(約3800億円)に達する。小型空母(排水量3万トン以下)の建造には約5億ドル(約380億円)、艦隊の編成には7億ドル(530億円)、搭載される海軍航空機には5億ドルが必要とされ、合計で20億ドル(1520億円)に達する」と報じたことがある。空母のメンテナンスについて、一般的に8年間のメンテナンス費用は、空母編隊全体の価格に相当する。
ネットユーザーからは、「空母建造にかかる費用で、駆逐艦や潜水艦等を余計に購入すれば、同様に軍事力を強化することができる。なぜ今の段階で、空母を建造するのか?莫大な費用を投じるが、採算が取れるのか?」という意見が上がっている。これについて、軍事科学院世界軍事研究部の羅援副部長は、「空母建造はまず国防の強化を目的としているが、必要とされる経済効果を得ることもできる」と述べた。国防大学軍事後勤・軍事科技装備教研部の張召忠副主任も、「艦艇1隻の建造に、少なくとも1万社を超えるメーカーの協力と、数年間の建設期間が必要とされる。これにより産業の中・下流に位置する企業の発展が促進され、就業の機会を創出することもできる」と発言した。