これを裏付けるかのように、中国資本市場ではこれまでも空母と関連する「空母概念株」が現れ、投資家の注目を集めていた。中国が旧式の空母(ワリャーグ)を改修しているとする情報が伝わると、「中船股フン」の株価がストップ高となり、最終的に6.18%増で取引終了した。「空母概念株」も同日に高騰し、市場で急台頭した。
アナリストは、「中国政府の空母に対する投資は、船舶・電子・軍事工業・動力装置・航空・宇宙等の産業の牽引役となる」と指摘した。また資本市場において、空母概念株と関連するエンジン・蓄電池・高級材料・情報システム等の上場企業も、利益を得ることができる。業界関係者は、「今後もし2隻以上の空母が建造された場合、その建造にかかる費用は100億ドル(約7600億円)を超えるだろう。これに建造後のメンテナンス費用や燃料費等を加えれば、1000億元(約1兆2000億円)級の大規模投資となる」と語った。
また、「空母の独自建造は、その国家の造船技術・高級鋼鉄鋳造・関連軍事工業等の産業が、先進国レベルに達することを意味する。しかしこれは、関連製品や利益率といった潜在的な貢献度が、世界の強国と肩を並べることを意味するものではない」とする意見もある。
「人民網日本語版」2011年8月1日