「鳳凰週刊」は「25年後、石油は枯渇に陥るか? 中国の石油危機」と題した記事において、「米国では二人に一人が自動車を所有している。中国で三人に一人が自動車を所有するようになったとすれば、全国の自家用車が4億台に達し、毎年消費されるガソリンが2億トンに達することになる。中国の石油製品率は63.7%、石油に換算すると3億5000万トンだ。つまり自動車のみで、中国が1年間に自給・輸入する石油の総量を消費することを意味する」と指摘した。
将来的にオイルショックが再演されれば、中国の自動車工業と自動車消費が最大の影響を被ることになる。これに伴い、中国経済も全国的な石油不足により、壊滅的な打撃を被るだろう。世界の石油輸出能力の低下により、中国の石油輸入は国内の需要を満たせなくなる。中国でこの状況は、2017年に出現すると予想されている。中国の実際に供給可能な石油輸入量は、2020年は2億9300万トン、2030年は2億6500万トンのみにとどまる。中国が必要とする輸入量との差は、2020年に4300万トン、2030年に2億2300万トンに達する見通しだ。