香港上海銀行(HSBC)が5日発表したデータによると、8月のHSBC中国サービス業購買担当者社指数(PMI)は、7月の53.5ポイントから50.6ポイントに急降下、サービス活動の拡大と縮小の判断の分かれ目である50ポイントを割り込む寸前で、 2005年11月の同指数発表開始以来の最低を更新した。
季節調整後の8月のHSBC中国サービス業購買担当者社指数は、中国サービス業の経営活動がやや拡大したに留まっていることを示してる。サービス業の新業務関連受注が33カ月連続で増加を維持したものの、8月の伸び率は最低となり、同月のPMIが前月比低下幅も昨年11月以来の最低となった。
経営活動拡大のペースが鈍化している原因として、新業務が伸び悩んでいることが挙げられる。また、調査サンプルから取引先の需要の減少も一因であることがわかる。さらに、一部の企業は不動産市場調整政策などにも言及している。