8月のデータでは、サービス業の受注残は16カ月連続で減少した。減少幅は小さいが、昨年10月からとしては最大となった。受注残の減少に新規受注増加ペースの鈍化に加わったことで、8月のサービス業就業者数は軽微な増加にとどまった。同月のサービス業就業者数伸び率は2年半ぶりの最低水準となった。
一方で、企業の平均コスト負担は8月、給与などの上昇を主因に引き続き大幅増加となった。同月の資金投下コストの伸び率が2月以来の最低水準に縮小したが、歴史的データと比べて依然高い数値となっている。
コストの大幅増加を尻目に競争が激化しつつある状況で、企業の価格決定における発言が制限されたため、サービス業の平均サービス価格は8月にわずかに上昇し、価格上昇幅は昨年1月以来2番目に低い水準となった。