▽巨大なビジネスチャンス
中興通訊研究部の邱昊研究院は、同プランに描かれた各種のインフラ建設は、関連産業の設備メーカーや施行企業に巨大なビジネスチャンスをもたらすことになるとした上で、「またブロードバンドネットワークは国民経済のさまざまな分野に浸透しており、次世代インターネットと物流産業の発展の土台であり、その波及効果は軽視できない。関連の建設プロジェクトが始動すれば、産業チェーンの川上・川下にある半導体、チップ製造、ハードウエアの集積、設備生産、ソフトウエア、プロジェクトのコントロールといった分野も、これを受けて新たな発展のチャンスを迎えることになる」と述べた。
5つの重点プロジェクトのほか、同プランは5つの保障措置を制定して、ブロードバンドインフラ建設が十二五期間に安定的に発展することを確実にしている。
同プランによると、十二五期間には財税・金融方面での支援が強化される予定だ。財政予算の直接投資、中央企業による国有資本の予算再分配などの方法を通じて、ブロードバンドの発展やモデル転換に充てる国の資金を確立し、ブロードバンドインフラ建設における誘導的な資金の投入を拡大し、西部地域、広大な農村地域、少数民族地域、コミュニティなどの公共サービス機関におけるブロードバンドインフラの建設を推進する。また従来の銅線ケーブルによるナローバンドから光ファイバーによるブロードバンドへの移行事業を取り扱う企業が銅線ケーブルを販売して得た売上について税金を減免し、農村におけるブロードバンドネットワークの運営についても税金を減免するほか、中部・西部の農村におけるブロードバンドインフラ建設に対し、国の西部大開発政策を参考にして支援が行われる予定だ。
「人民網日本語版」2011年9月28日