「下半期は、4つの大型体験イベントなど多種多様なマーケティング戦略を全国範囲で展開する」。一汽トヨタの広報部長・馬春平氏は、こうした強力な政策やイベントを実施することで、トヨタの製品とサービスをより多くの消費者に理解してもらえると話す。「体験方式のマーケティングは販売促進に非常に大きな効果がある。7月の時点で全国にディーラー400店舗、地方の中小都市にも支店36店舗を展開している。下半期はさらに150都市で巡回展を行い、市場を細分化していく」
しかし関係筋によると、今年の一汽トヨタの生産台数は最大53万5千台で、目標達成にはこの生産台数がネックになるかもしれない。現在、一汽トヨタのディーラーの在庫は0.4(業界の正常在庫は1.5)に対し、一貫して強気な一汽VWは0.5と、一汽トヨタのディーラーの在庫数は一汽VWを下回っている。在庫の懸念が小さければ、一汽トヨタのターミナルバリュー(継続価値)は結局上昇することになる。「今年は販売台数は少なめだが、売上高は例年よりも多いという話をディーラーからよく聞く」と馬氏。
一汽トヨタ以外の日本車メーカーも各種のマーケティング戦略を講じる中、日本車全体の販売台数は7月、いずれもある程度回復している。データによると、乗用車の販売台数に占める日本車の割合は同月、23.16%と、前月に比べ好調な伸びをみせており、市場シェアも4.47%上昇した。1-7月、乗用車の市場シェアは、日本車が21.11%、ドイツ車が21.06%と、日本車がわずかの差で抜き返した。下半期はどちらが首位を奪うのか。今後の最大の見どころだ。
「人民網日本語版」2011年9月30日