近ごろ、メディアの間で「自動車市場が西に移動」という言われ方がよくされており、中には、一汽大衆や吉利ボルボなど西部地域に新工場を建設した企業があることを挙げ、中国の自動車業発展の重点は東部から西部に移っていると断言するメディアもある。
先日行われた成都モーターショーでは、確かに「自動車市場の西への移動」の傾向が見られ、自動車企業が同モーターショーに意欲を燃やし、「西への移動」に力を入れていることがわかる。
「モーターショーの背後に市場あり」は、今では誰もが知る常識だ。成都モーターショーが重視されたのは、成都市場の成長が速いためだ。また、北京、上海、広州などの一級都市の自動車市場は飽和状態になり、成長に歯止めがかかり、企業は発展間近の西部市場に目を向けるようになった。しかし、中国自動車業の発展の重点が東から西に移り、西部が東部に代わって最も重要な市場になったとここで判断するのはまだ早い。