全体的な経済レベルは、自動車業の発展状況を左右する。自動車業が華東地域と華南地域で急速に発展したのは、これらの地域の経済発展が速く、レベルも高いためだ。さらに、このような「先発者優位」には伝導性もあり、省級都市から地級市、さらには県級市、郷・鎮まで伝わる連動的発展となる。広東省を例に挙げると、広州だけが単独で発展したわけではなく、広州、深セン、珠海、惠州、中山、汕頭、東莞などの新興都市を形成した。江蘇、浙江、福建、山東などもそうである。東部地域は経済レベルが全体的に高く、自動車の需要も高いため、自動車がこれらの地域で普及するのは容易だ。
政府が「西部大開発」戦略を打ち出してから、西部の経済レベルが大幅に発展したことは間違いないが、全体的に言って、現在の西部はまだ「台頭した」とは言えない。西部の経済発展はまだ「点」の状態で、新興都市群を形成していない。中国の経済発展の不均衡は西部でいっそう際立ち、西部地域全体と成都の平均レベルの差は、西部地域と東部地域の差より大きくなると見られる。
西部地域の全体的な経済発展は東部地域と大きな差があり、これは西部が東部に代わって中国の自動車業の主な市場になるかどうかを決定づけるが、今はまだわからない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年10月14日