4. 数倍に上昇した人民元はどんどん海外に流れ、通貨で取得できる資源と資産を獲得する。中国が保有する海外資産は急速に日本を超え、世界一流になる。
5. 中国は日本と同じように、ゼロ金利貸付で海外投資を支援する。外国のために肉体を駆使してきた労働者は、銀行から融資を受けて世界に飛び出し、外国人を雇うオーナーになる。
6. 米国は経済強国としての威光を失い、恥辱とダメージを次々と受ける。米国のエンパイア・ステート・ビルディングと基幹産業が他人のものになる可能性もある。さらに、国会議事堂やホワイトハウスさえも、債務返済に充てなければならないかもしれない。
米国は1985年に日本円の切り上げを迫り、日本経済はこれが原因で崩壊したと見られているが、実際は逆だ。円切り上げ前と比べて、日本のGDPは1984年の1兆1800億ドルから2004年には4億7900万ドルに4倍に増加した。また海外資産は20倍近くになった。日本に対するときと同じやり方で中国に人民元切り上げを迫れば、欧米は急速に二流国家になるに違いない。(作者は中国商務部研究院の唐淳風研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年10月13日