価格が暴落したもう一つの原因は、価格が暴落したあと、川下企業がコスト圧力をうけ、需要が著しく縮小したことだ。
省エネインバーターエアコンを例にとると、原材料価格高騰の影響を受け、永磁材料のの価格が5倍以上となり、生産コストが10%~15%上昇した。しかし、エアコンの価格を引き上げるわけにもいかず、利益が大幅に減少した。
「美的、格力など大手エアコンメーカーは原材料の見直しを行った。ある情報によると、格力は1.5P以下のエアコンにはネオジム磁石を使わないことにした」同専門家はこのように述べた。
実際、レアアースと永磁材料価格の高騰は、一部の新興産業に影響を及ぼしている。
科学院のある研究者は記者に対し、「良好な運営状態を保っていた瀋陽の省エネ永磁電機工業パークが、レアアース原材料の高騰により、危機に見舞われた」と明らかにした。「このような状況が続けば、中国の電機業界は成長しなくなる。少なくとも、省エネ電機分野に関しては、対策を考えなければならない」同研究者はこのように話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年10月26日