日本の英字新聞、ジャパンタイムズ (The Japan Times)は24日、ブランダイス大学のピーター・ペトリ教授によるコラム「Who will write Asia-Pacific trade rules for Asia?(アジア太平洋貿易のルールを決めるのは誰か?)」を掲載した。以下、コラムの抄訳。
APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議が来月ホノルルで開かれる。各国首脳は世界貿易額の半分を占める経済体を代表して会議に臨む。APECはこの貿易活力を次の半世紀まで維持することができるだろうか?
貿易活力は過去のどのときよりも重要となっている。しかし、貿易を管理するルールはあまり確定されていない。貿易のルールを強化することに関して、世界貿易機関(WTO)のドーハラウンドは失敗に終わった。国内の問題を受けて、アメリカとヨーロッパはすでに貿易分野のリーダー的存在から退いているが、アジアの大国はまだそれについてこれていない。この空白は世界の投資と発展に影響を与えるだろう。今こそ、アメリカと中国がアジア太平洋地区のパートナーと協力して、世界貿易システムの新たな章を開くときだ。
APECが貿易ルールを緩和する協定を発表することはあるかもしれない。しかし、APECは交渉団体ではないため、任意のガイドラインを提案するにすぎない。