大きく潤うのは地方財源
この度の資源税改革で最も得をするのはどこだろうか?資源税は地方税に属することから、資源税の税率の引き上げにより、資源の所在地の政府の財源が一気に潤うことになる。原油および天然ガスの資源税率引き上げは開発会社の減益を意味しており、その所得税もある程度は減少する。原油・天然ガスの開発会社のうち、中央政府管轄の国営企業から徴収される所得税は中央政府の税収となる。中国の石油・天然ガス開発会社のほとんどは中央政府管轄の国営企業であることから、中央政府の税収が多少なりとも減るはずである。そのため、地方財源が潤い、中央政府の財源が減り、中央政府と地方政府の財源が調整されることになる。
石炭資源開発会社への影響は少ない