オリンパスは8日、企業買収で支払った報酬や買収資金により同社の巨額損失を隠蔽した件を認め、これまでの否定の態度を覆した。本件は日本で過去最大の損失隠しとして、日本企業全体のイメージを損ねている。新華網が報じた。
東京に本社を置くオリンパスは、カメラ機器と医療設備を生産している。同社は6億8700万ドル(約529億円)の金融コンサルティング料金を支払い、主業務とほぼ関連性のない企業を巨額で買収したことにより、損失隠しが疑われていた。株主の怒りをおさめるため、菊川剛前会長兼社長が先月に突如辞任した。
オリンパスは8日、態度を一変して声明を発表し、同社が1990年代ごろから買収による損失隠しを続けていたことを公表。東京株式市場ではこの日、同社の株価が29%下落した。