オリンパスはこれまで、ウォール街の金融顧問に6億8700万ドルを支払った件を隠蔽していた。同支出は、英医療機器メーカーのジャイラスの買収にかかった20億ドル(約1550億円)の一部とされ、買収総額の3分の1を超えた。通常ならば、コンサルティング料金は買収総額の1-2%となる。
今回の損失隠しは、オリンパスのマイケル・ウッドフォード前社長の告発により判明した。同氏は英国の検察当局に資料を提出した。情報によると、FBIも捜査に乗り出している。
英国人のマイケル・ウッドフォード前社長によると、6億8700万ドルのコンサルティング料金と、オリンパスが2006-2008年に赤字の日本中小企業3社を買収した総額について疑問を呈したところ、社長の職を解かれたという。同社は2009年3月の会計年度に、同3社を償却処理した。
「人民網日本語版」2011年11月10日