留まる人々
「楽チンだった物件販売も、今では戸籍調査員扱い」
スーツ姿の趙媛さん(仮名)は、一見とてもファッショナブルだ。記者が取材した中で、最も業界経験の長い女性不動産販売員である。
彼女は言う。「今年は不動産を売るのが本当に難しい。一番の原因は購入規制です。この規制があるので、事前に顧客の状況を詳しく知る必要があります。私たちの会社で住宅を買おうとしているお客さんがいました。彼の不動産購買履歴を把握するために、出身地がどこなのか、結婚しているのか、自分名義の不動産があるのかなどを知る必要がありますが、彼は仕事で忙しかったので、電話で30回以上かけて尋ねました。最後には、電話をかけている私の方が申し訳なく思ったほどです。ある時など、あまりに詳しく尋ねるものだから、『あなた不動産を売る人? それとも戸籍調査する人?』って問い返されてしまいました。」
転身する人々
「月収1200元じゃ暮せない。だから化粧品販売員になった」