国家発展改革委員会が10日に提供した情報によると、国務院はこのほど「河北沿海地域発展プラン」の実施を承認した。同プランによると、河北省沿海地域の戦略的な位置づけは、環渤海湾地域の新興成長エリア、北京・天津両市の都市機能の発展と産業移転との重要な受け入れエリア、全国的に重要な新型の工業化拠点、国の開放協力における新たな高み、北方沿海地域の優れた生態環境を備えた居住に適したエリア、というものだ。2015年までに、この地域は総合的な実力が目立って高まり、環渤海湾地域の新しい成長エリアを構築することが予想される。また2020年までに、地域の発展水準が一層高まり、全国的にみても高い総合的な実力を備えた地域になることが予想される。
河北省沿海地域は秦皇島、唐山、滄州の3市の行政エリアを含む地域で、陸地面積は3万5700平方キロメートル、海岸線は487キロメートル、海洋面積は7千平方キロメートルに上る。長年にわたり、河北省は北京・天津両市に隣接して「灯台もと暗し」の状態に置かれており、とりわけ沿海の都市は相対的にみて発展が長らく遅れていた。北京・天津両市の産業拡大や新型産業の受け入れ地にとどまり、地域独自の位置づけを行ったり、地理的な優位性を生かすことができないでいた。
秦皇島、唐山、滄州の3市は、国内で最も早く石炭、塩、セメント、ガラス、陶磁器、コークスの生産拠点が誕生した地域だ。豊富な鉱物資源や三大港湾(秦皇島港、唐山港、黄カ港)などの発展に適した条件を備えていることから、この3市を中心都市として、鉄鋼、石油化学、電気機械設備により主導される工業システムが各市に形成されている。
*カ:「馬偏」に「華」
「人民網日本語版」2011年11月11日