「TPPはクラブのようなものであって、我々は招待を受けていないのだ」――中国政府が本当にこのように考えているのなら、それは許されるべきだろう。ヒラリー氏は「頼るべき規則のある」秩序というものを唱えるが、その要素の一つはアメリカが規則を決めるということなのだから。
その二つ目の要素は安全性である。オバマ大統領は今週ホノルルで、アメリカの国防予算削減計画が同国のアジアでの地位に影響することはないと表明しているし、火曜日にはオーストラリアのダーウィンで新設の軍事設備を見学した。この地はオーストラリアにおける米軍の一時的な海軍基地になると見られる。
しかし、アメリカが環太平洋の大国であるにしてもないにしても、中国の影響力が増してきた今、このようにアメリカがアジア事情に関与するのは理に適ったことではないと多くの人は考えている。
ワシントンは中国の脅威を認識すべきであり、自国の存在感がかつてほどではなくなっていることに気づくべきだと指摘するアメリカ人も、少数だがいる。