小売業:外資との競争
WTO加盟から10年間、中国の消費品小売総額は2001年の4兆3000億元(約51兆6000億円)から、2010年の15兆7000億元(約188兆4000億円)に増加し、年間平均増加率は15.4%に達した。2004年、中国小売市場は外資に対して全面的に開放され、ウォルマート、メトロAG、カルフール等の世界大手が中国市場に進出した。それと同時に、中国本土の小売企業も外資進出の中、国美電器、蘇寧電器、百聯集団等の1000億元規模の大型小売企業が誕生した。
医薬品業界:世界第3の医薬品市場に
WTO加盟から10年間、中国医薬品貿易総額は95億ドル(約7350億円)から、2010年の602億ドル(約4兆6500億円)まで増加した。医薬品の輸出入が全国総輸出入に占める比率は、1.7%から2.6%に上昇した。世界医薬品貿易に占める比率もまた、2%未満から5%に上昇した。某権威機構の予想によると、中国は2011年に世界第3の医薬品市場となり、市場規模は500億ドル(約3兆8500億円)以上に達する見通しだ。しかし世界医薬品産業の構造が変化を続けており、中国医薬品企業は増加する国際競争の中で困難(技術の壁、貿易摩擦による対応難など)に直面するだろう。製薬大国から製薬強国への根本的な転換は、依然として困難である。
「人民網日本語版」2011年12月13日