呉暁霊氏は国内に関して、次の経済成長を実現するためには、制度改革と技術革新が必要だとし、「十二五(第12次5カ年計画:2011-2015年)」計画期間中に、成長モデルの転換を実現すべく、生産能力過剰の業界を見直すべきだと述べた。そのほか、不動産市場の調整、高速鉄道、高速道路などインフラ発展戦略の調整が投資の牽引力を低下させているとし、投資や内需が伸びない状況の下では、経済の減速は当然だとの見方を示した。
呉暁霊氏は、「安定した成長を遂げるためには、改革の深化が必要である。安定を維持しつつ成長を図ることこそが正しい選択だ」と述べた。
また、改革については「国民の所得配分の改革を進め、消費を促進することが先決」と述べ、さらに、各政策の調整にも力をいれ、減税や科学技術の革新に着手すべきだとの見方を示した。そのほか、公共財政の改善の必要性にも言及した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月26日