1150万VS1億
HISはまた、アメリカが世界一を譲ったことに対して悲観する必要はないともいう。2010年におけるアメリカの製造業の生産金額は中国のそれを下回ったが、アメリカで製造業に従事する人はわずか1,150万人。
対する中国は1億人なのだ。加えて、中国の製造業が生産したもののうち、「かなりの部分がアメリカ企業の子会社」である。
ボストンコンサルティングは、「2010年の中国・長江デルタ地域での労働力コストは、欧米諸国のそれのわずか25%である。労働コストの増加に従い、2015年の中国における労働コストは欧米諸国のそれの38%にまで上昇すると予測される。ただしこの数字は、構造変化が生じるほどの数字ではない」と付け加えるのを忘れなかった。
「メイドインチャイナ」の得失