データが語る「世界一」
2011年初のデータによると、2010年の中国製造業における生産総額はアメリカを上回り世界一となった。アメリカの研究機関HISの推計では、2010年における世界の製造業の生産総額は10兆ドル。
2011年初の為替レートで換算すると、中国の生産総額は2兆500億ドル、アメリカのそれは1兆7,800億ドルだった。中国は世界の製造業が生み出す金額の19.8%を占め、アメリカの19.4%を上回った。製造業世界一の王座を獲得したのだ。
たとえば、基礎的工業データからみた場合、2010年における中国の粗鋼生産量は6.27億トンで世界総生産量の44.3%で、世界第2位から20位までの総和を上回る。コンクリートの生産量は18.68億トンで、世界総生産量の60%である。石炭の生産量は32.4億トンで、世界総生産量の45%。化学肥料の生産量は世界総生産量の35%だった。
具体的な製品でも、中国は同様の高い成績を収めている。自動車の生産量は1826.47万台で、世界総生産数の25%を占める。船舶は世界総生産数の41.9%、工機生産では43%を占める。また中国は世界の68%の計算機、50%のカラーテレビ、65%の冷蔵庫、80%のクーラー、70%の携帯電話、44%の洗濯機、70%の電子レンジ、65%のデジタルカメラを、それぞれ製造している。