調べによると、第11次5カ年計画末時点における工業固体廃棄物の総合利用量は11億トン、総合利用率は40%である。また、工業固体廃棄物の総合利用に従事する企業は15000社を超え、生産額は3000億元に達している。工業固体廃棄物の総合利用はある程度の規模に達しているが、2010年末時点における鉄鉱石の対外依存度は60%、銅精鉱は75%、アルミ土鉱は40%、亜鉛精鉱は30%と、中国の主要金属資源の対外依存度はまだ高く、固体廃棄物の再生利用率の向上が急務となっている。
中国資源総合利用協会の専門家は、「中国は工業の種類が非常に多く、固体廃棄物の発生場所が広範囲に及ぶ。各種固体廃棄物の処理方法がそれぞれ違うため、重点領域に絞って大規模な利用を進める必要がある」と指摘した。
「計画」は、各種工業固体廃棄物の生産、ストック、総合利用、地域の経済発展状況とにらみ合わせた上で十大重点プロジェクトを選定し、総額1000億元を投資すると明記。また、年間生産額を1445億元、工業固体廃棄物の年間利用量を4億1200万トンにするとした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年1月6日