中国国家観光局は2012年に中国人の海外旅行者数を前年比12%増の延べ7700万人と予測した。
国家観光局の邵琪偉局長は12日の2012年全国観光会議で、「2012年も中国の観光業界は安定した成長を維持する」と述べた。邵琪偉局長が示した観光業の年間目標は次の通り。国内観光者数は前年比10%増の29億人、国内観光収入は前年比15%増の2兆2200億元。外国人観光者数(日帰りを含む)は前年比2%増の延べ1億3800万人、外国人観光者数(一泊以上)は前年比2%増の延べ5850万人。観光業外貨収入は前年比6%増の500億ドル、観光業の総収入は前年比14%増の2兆5700億元。
邵琪偉局長は、「中国の観光業は重要な戦略的チャンス期にある」と述べた上で、経済が安定した成長を続けており、国民収入と観光需要は安定的に成長するとの見方を示した。そのほか、中央経済活動会議が内需拡大の重要性を強調したことにも触れ、「観光消費を内需拡大の重要な分野に位置づけ、観光業の成長をサポートする政策の優位性をさらに生かしていく」と述べた。