日本人専門家:行き詰った米流金融資本主義

日本人専門家:行き詰った米流金融資本主義。 寺島実郎氏は日本総合研究所理事長、三井物産戦略研究所会長を務めると同時に、日本の政治・経済界で数々の要職を担当し、「新経済主義宣言」や「世界を知る力」など20以上の著書がある。新華社記者が、アメリカ流金融資本主義の破滅などについて寺島氏にインタビューした…

タグ: 米流金融資本主義

発信時間: 2012-01-21 15:34:42 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

◇「微笑みのファシズム」誕生を防ぐ

記者:「アメリカ流金融資本主義」の核心問題のひとつは「制約がない」ことだが、この方面で「尺度」を重んじる東アジアの文明、特に儒教文化が新しい市場秩序構築の助けにはならないか?

寺島氏:100年以上前にドイツのマックス・ウェーバーは「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」という著書で、生産に従事し、技術を革新し、勤勉に労働するというプロテスタンティズムの倫理はいずれも資本主義の発展を支える精神だと指摘している。

プロテスタンティズムでも、中国・日本など東アジアの儒教文化でも、制約について教え、信用、勤勉、奉仕という倫理が人々の心に深く浸透している。例えば江戸時代の日本で当時成功した商人はプロテスタンティズムに似た儒教文化の精神を守っていた。その後、(西側で)少ない労働で多くの利益を得る、或いは労働せずに利益を得る「賭博」的考え方が出てきて、最終的にいわゆる「金融資本主義」に発展した。

私個人の見解としては、欧州の宗教地図を見れば欧州の現在の危機問題を大方理解できる。プロテスタンティズムが依然として強いドイツ(の経済)は大きい問題がない。(プロテスタンティズムの伝統がない)イタリア、スペイン、ギリシャ(の経済)に深刻な問題が出ている。

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