日本人専門家:行き詰った米流金融資本主義

日本人専門家:行き詰った米流金融資本主義。 寺島実郎氏は日本総合研究所理事長、三井物産戦略研究所会長を務めると同時に、日本の政治・経済界で数々の要職を担当し、「新経済主義宣言」や「世界を知る力」など20以上の著書がある。新華社記者が、アメリカ流金融資本主義の破滅などについて寺島氏にインタビューした…

タグ: 米流金融資本主義

発信時間: 2012-01-21 15:34:42 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

記者:米国の「ウォール街占拠」運動、欧州諸国で極右勢力の台頭、日本の橋下徹大阪市長の「大阪維新」運動などは今後、先進国でも社会革命が起きる可能性を示唆しているのでは?先進民主国でも新しい独裁者が誕生する可能性はあるか?

寺島氏:その可能性はある。例えばヒトラーはワイマール共和国で誕生した。民主国家だから戦争はない、独裁はないという認識は誤りだ。私は逆に民主国家は非常に危険な問題に直面している、つまり「微笑みのファシズム」誕生の可能性があると危惧している。

「微笑みのファシズム」は民衆にある程度の吸引力がある。社会が混乱・動揺する中である指導者が揺るぎない立場を手に入れると、その指導者には理想、哲学、方向性がある、問題を解決してくれると民衆の中で過度な期待が生まれ、問題解決をその人に託そうとする。

「微笑みのファシズム」の登場を防ぐカギは、民衆が自覚を持って学び、考え、自らの方向性を持つことだ。一国の政治のレベルはその国の民衆のレベルによって決まるといえる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年1月21日

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