▽分析:経営管理の規範が外食産業のIPOの障害に
外食産業のリスクは、価格の高さや消費者を失うことよりも自身の経営管理の規範性にあることが多い。最近では、大陸部市場であれ、香港市場であれ、監督管理当局が外食産業企業のIPOのハードルを相次いで引き上げている。このためショウ江南のIPO申請は審査がうち切られ、小南国はプレートを掲げる前夜になって上場を放棄し、北京金漢斯も上場を阻まれた。
業界内の見方によると、証監会は昨年の段階で上場を希望する外食産業企業の年間利益の基準を3千万元から5千万元に引き上げ、成長率、資産、利益水準などで以前よりも厳しい要求をつきつけた。
外食産業の規範はばらつきが激しく、ある外食産業関係者によると、外食産業企業の多くは市場での食材購入に当たって領収証を受け取っておらず、調達する人がマージンを取ることもあり、企業の利益を把握することが難しい。また外食産業の従業員の多くは「四金」(年金、医療保険、失業保険、労働災害保険、育児保険、住宅積立金)の社会保障を受けていないと言う。
香港証券取引所はさきに外食産業企業に対して特別な要求を打ち出し、香港上場への転換を考えている企業はまたもや障害に直面することになった。香港取引所が先月発表した手引きでは、香港上場を予定する外食産業企業に対し、「サプライヤー、食材の出所と価格」、「同店舗の売上高とテーブル・座席ごとの回転率」、「現金の管理」など7項目の情報を明らかにするよう求めている。
*ショウ:「人偏」に「肖」
「人民網日本語版」2012年2月4日