「EUは航空業を排出量取引制度に組み入れ、EUの環境保護分野での存在感を高め、排出権取引市場での優位性を強めたい考えだ。EUのこの行動は環境保護だけでなく、経済面の利益獲得も目的としている」と、上海国際問題研究院の于宏源研究員は取材に対して述べた。
航空券の価格上昇で貿易戦争が勃発する恐れも
中国航空運輸協会によると、EUの炭素税徴収方法に基けば、中国民間航空業は2012年だけでEUに約8億元、向こう9年で約176億元を支払う必要がある。コストが航空券価格に響けば、中国の航空会社の欧州行きの航空券は200~300元値上がりする可能性もある。
そのほか、発展途上国の航空会社は燃費のよい航空機を多く購入する必要がある。コスト上昇は輸出商品の輸送費の上昇につながり、最終的に輸出商品が国際市場で競争力を失う恐れもある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年2月6日