論議されていた養老年金の市場流入に関する問題に決着がついた。全国社会保障基金理事会は20日、広東省政府の委託を受けて、広東省の都市部企業従業員の年金預金1000億元を運用することを明らかにした。全国で初めてとなる。
全国社会保障基金理事会と広東省政府は19日、北京で委託運用に関する協議を締結した。資金は数回に分けて運用され、運用期間は2年となる。社会保障基金理事会は、より慎重な態度で臨み、固定収益類商品などに多くを投資して価値の維持と向上に努める方針を示した。
ある証券関係者は、「固定収益類商品に多くを投資するということは、株式市場にわずかしか流入しないということ。株式市場への影響は主に心理的なもので、実際は債券市場にさらに大きな影響が出る」と語った。社会保障基金理事会がこのような投資方法を用いるのは、主にリスクを下げるためである。養老年金は国民の「命を守る金」だ。
全国社会保障基金理事会の統計によると、2001~11年の運用収益は2847億元、年間収益率は8.41%でインフレ率を6ポイント上回った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年3月21日