自由時間が多く幸福を感じている都市は、ラサ、重慶、太原、長沙となった。これらの4都市が幸福感でトップ10入りした理由としては、市民の所得水準の他に、十分な自由時間を持っていることが挙げられる。
その他の自由時間の多い都市が、幸福感でトップ10入りできなかったのは、主に所得水準と個別状況(健康状況、感情面の問題)が思わしくなかったためである。
ここで2つの点に注意する必要がある。まず、自由時間が多い上位10都市のうち、南方の都市が8席を占めたことだ。これらの都市は優れた環境、高度なサービス業、発達したレジャー経済を有し、持続的・健康的な発展の潜在力を持っている。次に、10大幸福都市のうち、北方の都市が7席を占めたことだ。これらの都市のGDPは近年急激に増加しており、収入が幸福感を生み、短期間内の経済発展と市民の幸福が同時に促された。一定の期間に渡り、北方都市の市民の幸福感は、収入と緊密に結びつくことになる。ただし幸福感の上昇は今後、レジャー、健康、感情面の問題等から影響を受けるようになる。