レジャーとは仕事の対極にあり、比較的貴重な商品であり、収入により購入する必要がある。所得水準が「レジャーの最低ライン」を下回り、社会保障水準が「レジャーの安全ライン」を下回る場合、人々はお金と時間のある調和的な状態を実現できない。人々は収入によりレジャーを購入するか、レジャーを減らし高い収入を得るしかない。
同調査により、年間所得10万元(約130万円)が所得の「レジャー最低ライン」であることが明らかになった。年間所得2万元(約26万円)以下の低所得者層のうち、12.01%の回答者には自由時間がなく、自由時間が1-2時間と回答した比率が最高となった。年間所得が10万元以上の高所得者層のうち、自由時間がないとした回答者は5.87%のみで、自由時間が2-3時間と回答した比率が最高となり、3時間以上が33.87%に達した。
同調査のうち、回答者の70%の年間所得が、5万元(約65万円)未満となった。つまり中国人の多くが、「暇と金のパラドックス」に当てはまり、高所得と十分な自由時間を同時に確保していないことになる。