「973計画(国家重点基礎研究発展計画)」の重大プロジェクト「レアアース資源の高効率利用とエコ分離の科学基礎」が北京大学で正式に始動した。同プロジェクトはレアアース資源の開発・精製における重要問題に焦点をあて、現在幅広く使用されているレアアース抽出剤P507の基準を上回ることなどを目標に掲げている。科技日報が3日に報じた。
レアアースは再生不可能な重要資源だ。中国はレアアースの膨大な埋蔵量を誇るが、総合利用率は低く、採掘・製錬のプロセスにおける汚染が深刻で、重要な高純度製品は依然として他国に左右されており、これらの状況が中国レアアース産業の持続的発展に深刻な影響をもたらしている。レアアースの高効率抽出問題は、中国のレアアース産業発展を制約する重大な科学問題となっている。