香港金融管理局と香港貿易発展局は15日に日本・東京で、「世界にサービスを提供するオフショア人民元センターの香港」をテーマとした推奨イベントを行い、日本の企業、銀行、基金管理会社、政府機関の代表約200人が参加した。中国新聞網が伝えた。
金融管理局の陳徳霖総裁によると、ここ数年、アジア地域の貿易で中国がますます重要な役割を演じるようになり、今や中国は日本にとって最大の貿易相手国だ。2011年に日本の輸出全体に占めた対中輸出の割合は20%に上り、輸入全体に占めた対中輸入の割合も20%を超えた。両国の貿易上の連携が絶えず強化されていることを背景として、人民元をより広範囲に使用すれば両国間の商業貿易活動の利益を大幅に押し上げることになるという。
また陳総裁によると、人民元国際化の実質的な内容とは、貿易、直接投資、金融投資の三大ルートを通じて、オンショア人民元市場とオフショア人民元市場とを結びつけることである。人民元建て貿易決済の準備は基本的に全面開放されており、大陸部に進出する外資系企業の直接投資や大陸部企業の対外直接投資における人民元建て決済利用の準備もすでに進められている。人民元による金融投資というルートも現在、香港などのオフショア市場で構築されつつある。