▽ブランドの内部努力が必要
中国のブランドの影響力や価値は、同じくランク入りした一連の国際的大手ブランドと比較するとなお大きな隔たりがある。ある業界関係者によると、中国ブランドのランク入りは主として中国国内の巨大な消費市場の存在によるものであり、欧米で中国ブランドの認知度が低い原因の一つは、現地での中国ブランドの知名度が低いことに
ある。中国ブランドは時間をかけ、継続的に努力しなければ、より強い国際的影響力をもつことはできないという。
譚氏によると、中国ブランド製品は巨大な国内市場に支えられており、その販売量が膨大であることは間違いないが、販売量に対するブランドそのものの貢献ということを考えれば、今後は意義のある差異化理念をうち立てるために努力しなければならない。一連の重量級のグローバルブランドにはそれぞれに明確な位置づけがあり、ブランドを通じて独自のイメージが喚起されるものだが、中国ブランドはこの点が不十分で、同類製品のブランド同士にそれほど違いがなく、海外の同類製品と比べたときに独自のイメージをうち出すことはさらに困難だという。
また譚氏によると、ブランドは一定の積み重ねを経なければ世界に羽ばたいていくことができない。トヨタやホンダのようなアジアのブランドは、いずれも5年から10年の時間をかけて米国市場に足場を築くことができたのであり、「中国製造」(メードインチャイナ)から「中国創造」(クリエイトバイチャイナ)への移行に時間がかか
ることは明らかだという。
「人民網日本語版」2012年5月25日