第2四半期の経済成長率がさらに低下する可能性も
中国証券報:先般開催された国務院常務会議でいくつかの重点プロジェクトの始動が提案されました。大型プロジェクトはどのように配置し、どの分野に集中させるべきなのでしょうか。
張漢亜氏:現在の産業構造調整は、生産能力の調整という側面と分布の調整という側面があります。発改委会はプロジェクトの承認と同時に、産業分布と生産能力の構造調整を考慮しなくてはなりません。「十二・五(2011-2015年)」期間中、中部・西部地区は重点的発展地区となるため、プロジェクトの承認において中部・西部が重視されるべきです。
今のところ、第2四半期の経済成長率は第1四半期よりも鈍化し、7.1~7.5%の間になる見通し。政策が適切に施行されれば、第3四半期の成長率は第2四半期並みになり、第4四半期には回復し始めると見られている。以上を踏まえると、政府の成長率の「8%維持」という今年の目標の達成はやや難しいと言えます。
「中国証券報」より 2012年6月4日