中国側の提案を受け、中日韓の首脳は2002年末、中日韓自由貿易区のフィージビリティースタディを開始することで同意した。2012年5月13日、中日韓は北京で、年内に中日韓自由貿易区の交渉を開始することで同意した。10年間の取り組みを経て、
GDPの総和が世界の5分の1を占める東アジア3カ国が、自由貿易区の建設に向け歩み出した。
イ・ミョンバク大統領は、「隣国間のFTAは重要だ。FTAは経済提携のみならず、2カ国間の人員交流を活発化し、両国関係の深化を後押しする。韓国政府は中日韓FTAを重視している。これは韓国にとって有利であり、FTAを通じて互恵関係を築くこともできる。中日韓FTAは3カ国に貢献すると同時に、世界経済の発展に貢献するだろう」と指摘、「世界はさらにグローバル化に向かい、世界が一つのネットワークとなっている。自由貿易は、世界経済の持続的な成長を促す。世界経済が停滞している今、一部の国家では保護貿易主義が台頭している」とした。
韓国はすでに中韓FTA交渉を開始しており、日韓FTA、中日韓FTAの締結に向け取組中だ。中韓、日韓FTA交渉の順調な進展が、日中韓FTAの締結を後押しする。