現在、日韓両国のFTA交渉再開に向けた実務協議が行われている。日韓FTAの意義について、イ・ミョンバク大統領は、「日本は高い非関税障壁を設ける、強い経済競争力を持つ国家だ。高い競争力を持つ国家は、相互の利益を考慮するべきだ。非関税障壁を設置すれば、FTAが実現されたとしても、実際には門が閉ざされたままだ。日韓FTAについて、日本政府はより積極的な行動をとる必要がある」と述べた。日韓FTAは現在膠着状態に陥っており、日本政府は交渉中断の原因をよく理解している。日韓の経済は緊密に結びついているため、日本政府の行動に伴い、交渉の進展が加速される。イ・ミョンバク大統領は、「日韓関係は未来に向かうべきで、歴史に縛られすぎるべきではない。韓国人の心はそこまで狭くない」と語った。
イ・ミョンバク大統領は中韓FTA交渉を楽観視しており、「中国とのFTA交渉は始まったばかりだが、これから議論が活発化するだろう。中国は韓国をよく理解しており、韓国とのFTA交渉の問題点を知っている。最終的には政治的な論理に基づかなければならない。2カ国間の調査、実行性の研究は、中国と韓国にどのような問題が存在するか、産業間(農業等)にどのような問題が存在するかを十分理解した上で実施される。両国が相互理解を実現できれば、2年以内にFTA協定が可決されるだろう」としたほか、「日中韓FTAに関しては、交渉に長い時間が費やされるだろう。幸いなことに中韓と日韓は各自推進中であり、同時進行で3カ国会談を開催できる可能性もある」と述べた。
現在、中日韓の経済提携は活発化し、貿易額も増加を続けており、通貨決済問題の解決を望む声が高まっている。イ・ミョンバク大統領は、「各種条件の成熟に伴い、迅速に成果が得られることを期待する」と語った。
「人民網日本語版」2012年6月14日