『中国のエネルギー政策 (2012)白書』(全文)

『中国のエネルギー政策 (2012)白書』(全文)。

タグ: 中国のエネルギー政策 (2012)白書

発信時間: 2012-11-01 17:00:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

  ――非化石エネルギーが急速に発展している。中国は新エネルギーと再生可能エネルギーを積極的に発展させている。2011年、全国の水力発電の設備容量は2億3000万キロワットに達し、世界第一位となった。すでに稼働している原子力発電ユニットは15基、設備容量は1254万キロワットであり、建設中のユニットは26基、設備容量は2924万キロワットで、建設規模は世界第一位にランクされている。送電網に接続した風力発電の設備容量は4700万キロワットに達し、世界第一位である。太陽光発電の伸びも大きく、設備容量は300万キロワットに上る。太陽熱温水器の集熱面積は2億平方メートルを超えた。メタンガス、地熱エネルギー、潮汐エネルギーなど、その他の再生可能エネルギーの普及応用を積極的に推し進めている。非化石エネルギーが一次エネルギー消費に占める比率は8%に達し、年間の二酸化炭素排出量は6億トン以上減少した。

――科学技術レベルが急速に向上した。石油・天然ガスの比較的整備された探査・開発技術システムを築き、とりわけ複雑な地質地帯の探査と開発、石油・天然ガス田の回収率の向上などの技術は世界の先頭に立っている。3000メートルの深海用掘削リグの建造が完成した。1000万トン級の石油精製装置と100万トン級のエチレン装置は独自の設計・製造を実現した。世界の先進レベルを備え、独自の知的財産権を有する石炭の直接液化や石炭からアルケンを生産する技術においても大きな前進がみられた。全国の石炭採掘の機械化比率は60%以上に達し、年産600万トンの坑内総合採炭設備は全面的な普及が進んでいる。100万キロワット超々臨界(USC)、大型空冷などの大容量、高仕様の発電ユニットが広く活用され、70万キロワット級の水力タービンユニットの設計・製造技術も世界先進レベルに達している。100万キロワット級の加圧水型原子炉(PWR)の原子力発電所についての独自の設計、建造、運営能力をほぼ備え、高温ガス冷却炉(HTGR)、高速増殖炉(FBR)技術の研究開発は大きな飛躍をとげた。3兆ワット風力発電ユニットが大量に活用され、6兆ワット風力発電ユニットも成功裏に完成した。比較的完備した太陽光発電システムおよびその製造産業チェーンが形成され、太陽電池の年間生産量は世界全体の40%以上を占めるに至った。超高圧の直流・交流送電技術と設備製造レベルは世界の先進レベルにある。

 ――エネルギーの使用条件は大きく改善した。民生用エネルギープロジェクトの建設を積極的に推し進め、エネルギーの普遍的なサービスレベルを高めている。2006年と比べ、2011年における中国の一人あたりの一次エネルギー消費量は標準炭換算2.6トンで、31%上昇した。一人あたり天然ガス消費量は89.6立方メートルで110%の上昇、一人あたり電気使用量は3493キロワット時で60%上昇した。「西気東輸」(西部の天然ガスを東部に送る)一線、二線プロジェクトが完工し、全国の天然ガス使用人口は1億8000万人を超えた。農村の電力網の改造、グレードアッププロジェクトを実施するため、累計5500余億元が投入され、それによって農村の電力使用状況には根本的な変化が生じた。青海・チベット間の電力網接続の成功は、チベット電力網の単独運営の歴史に終止符を打った。無電化地域の電力建設を推し進め、3000万余人の電気に恵まれなかった人々の電力使用問題を解決した。北方の極寒地域で7000万キロワットのコジェネレーション・プロジェクトを建設し、4000余万人の都市住民の暖房問題を解決した。

 

     1   2   3   4   5   6   7    


iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。