◆年間CPI上昇幅が3―3.5%に
2013年の中国の物価水準は、新たな上昇周期に入る。まず中国経済が安定的に回復し、需要が物価上昇を促す。次に豚肉価格が再び上昇軌道にのり、中国の食品価格の高騰を引き起こす。さらに、欧米各国の量的緩和政策により、世界大口商品価格が上昇する可能性がある。これを背景に、中国の輸入インフレ圧力が増大し、一部上流工業製品の価格が上昇する。これら要因の影響を受け、2013年のCPI上昇率は3―3.5%に達し、2012年を上回る見通しだ。
◆A株市場の風向きが変化 主力株の上げ幅が中小型株を上回る
過去数年間に渡り、株式市場から期待されていた中小企業の業績アップが、予想値を上回ることは少なかった。投資家は中小型株が高く見積もられ、その合理性が予想レベルに留まっていることに気付いており、現実レベルの合理性が疑問視されるようになった。ゆえに中小型株の株価は大企業より高く見積もられており、2013年のA株市場の風向きが変わる可能性がある。この変化に関する予兆は、2012年末の時点ですでに確認されていた。