◆金利引き上げの可能性が低い
先般開催された中央経済会議で、実体経済における融資コストを引き下げる方針が示された。これを受け、市場では2013年に中央銀行が追加利下げを実施することが予想された。中央銀行は2012年に、金利を2回に渡り引き下げた。情報する筋は、「2013年のCPI目標は3.5%前後になり、政府のある程度のインフレ容認の姿勢が反映される」と指摘した。
◆人民元相場が小幅上昇の傾向を継続か
さまざまな要因からの総合的な影響を受け、中国は2013年に一定の資本流入圧力に直面する。しかしクロスボーダー資本流動の不確定性が依然として高く、資本が大挙して中国に押しかける可能性は低い。2013年の米ドル対人民元レートは、依然として双方向の変動を中心とし、大幅な上昇や下落が生じることはない。1米ドル=6.25―6.35元で推移し、通年で小幅上昇し、年末には1米ドル=約6.27元に達するだろう。