▽期待その2:「リコール条例」を空文にしてはならない
1月1日、「欠陥自動車製品リコール管理条例」が施行された。昨年同条例が公布されてから2カ月あまりで、多数の自動車メーカーが相次いでリコールを実施し、1日に3メーカーが同時にリコールを発表するといったケースも見られた。製品品質を専門に取り扱う蒋蘇華弁護士は、「(メーカー任せではなく、政府関連部門からメーカーに対して)リコール命令を出さなければ、効果が表面的なままで終わってしまい、高額の罰金も空文になってしまう」との見方を示す。
▽期待その3:新交通規則の施行で、人と車の調和を推進
ドライバーの飲酒運転・赤信号無視・運転中の携帯電話・疲労運転、車が来ているにも関わらず、大勢で赤信号を無視する通行人...これらはかつて、中国のいたるところで見られる光景だった。これらの人々はこれまで「運良く」事故にあわず済んでいるが、万が一事故が起きれば、当事者および複数の家族の幸せが粉々になってしまう。
とはいえ、規則がないと、何事もうまく行かないものだ。「リコール条例」と同じ日に、新たな交通規則が施行された。自動車社会に入った中国は、関連制度をより一層完備し、違法行為に対する懲罰を厳格化し、罰金を引き上げた。新たな交通規則の施行により、人と車の調和のとれた社会が推進されることを期待する。東風汽車も「大自主(自主ブランドの生産)」計画を発表した。国有自動車メーカーの「台頭」は目前に迫っている。自主ブランドを打ち立てることができた国有企業はない。「中国市場を外資に譲り、その代償として技術移転を受ける」というやり方は、政策決定者の一方的な願望に過ぎなかった。